おすすめのRPAツール比較19選｜種類や比較のポイント・導入メリット・活用事例を解説

 2025.5.29 -

近年、多くの企業や自治体で「RPA（Robotic Process Automation）」の導入が進んでおり、業務の自動化・効率化の必要性が重要視されています。
しかし、いざ導入を検討すると、RPAツールの種類が多く、どれを選べばよいのか迷ってしまうことも。

自社に適したツールを選ばないと「コストがかさむ」「運用が難しい」「思ったように自動化が進まない」といったリスクも発生しかねません。

本記事では、導入規模ごとにおすすめのRPAツール19選を徹底比較して解説します。
さらに、RPAを導入する前に知っておきたい「RPAの基礎（種類）」や「比較のポイント」のほか、導入メリットや活用事例もご紹介します。

RPAツールの導入を検討されている方やツール選定にお悩みの方はぜひ、ご覧ください。

目次　

• 業務自動化を実現するRPAツールとは？
• RPAツールを活用するためのコツ｜導入のポイント
• RPAツールの選び方｜4つの比較ポイント
• おすすめのRPAツール比較19選
• まとめ

業務自動化を実現するRPAツールとは？

RPA（Robotic Process Automation）は、パソコン上の定型業務を自動化できるツールです。
自動化の手法としてよく知られている「マクロ」はExcel内の業務を対象としますが、RPAはさまざまなブラウザやアプリケーションを横断して業務を自動化できるのが大きな特徴です。

たとえば、Excelで各営業拠点の売上データを集約・加工し、それを報告メールで送信したり、システムに登録したりする作業を自動化できます。

ここでは、RPAツールの導入メリットや活用事例、種類などの基本ポイントを分かりやすく解説します。

RPAツール導入のメリット

 
RPAは、あらかじめ設定した動作を正確に実行するツールです。RPAツールを導入することで、人が手作業で行っていた業務を自動化でき、さまざまなメリットが得られます。

• 業務効率化による生産性向上
• ヒューマンエラーの削減
• 作業スピードの向上
• コスト削減　など

また、定型業務をRPAに任せることで、人はより創造的な業務や意思決定に集中でき、企業全体の競争力向上につながります。

RPAツールの活用事例

 
RPAは、データ入力や情報収集など、繰り返し発生する定型業務の自動化に適しています。特に、手作業が多い業務ほどRPAの効果が大きく、生産性向上に直結します。

たとえば、経理部門では請求書処理や伝票の起票、営業部門では見積書の作成や顧客情報の更新といった業務をRPAで自動化することで、業務負担を軽減し、作業の正確性を向上させることができます。

現在では、バックオフィス業務や営業支援業務をはじめ、業種・部門を問わず幅広い分野でRPAが活用されています。

以下に、代表的なRPA活用例を部門別・業界別にご紹介します。

部門ごとのRPAツール活用例

業界ごとのRPAツール活用例

RPAツールの種類｜3つの特徴

 
RPAツールにはデスクトップ型、サーバ型、クラウド型の3種類があります。
それぞれ特徴や提供形態が異なるため、利用規模や目的によって最適な種類を選択することが、重要です。

ここでは、RPAツールのそれぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。

RPAツールの導入コスト｜価格相場

 
RPAツールの導入コストは、初期費用やランニングコストを含めて、数十万円から数百万円、さらには無料で活用できるものまで様々です。自動化するプロセスが複雑になると、機能が豊富なツールが必要となり、導入規模が大きい場合は運用管理機能を備えたツールが望ましいですが、その分コストが高くなる傾向があります。

ツールの価格は、選ぶ種類や導入規模、必要なカスタマイズによって大きく異なるため、事前に計画をしっかり立てることが重要です。

また、無料で活用できるRPAツールなら低コストで導入可能ですが、機能に制限があったり、大規模な業務自動化には不向きな場合があります。コストだけにとらわれず、導入後の効果やサポート体制も考慮し、総合的な判断をすることが求められます。

RPAツールを活用するためのコツ｜導入のポイント

RPAツールを導入したものの、うまく活用できずに失敗してしまうケースも少なくありません。
効果的に活用するには、計画的な導入と運用が欠かせません。

ここでは、RPA導入のポイントを3つに絞って詳しくご紹介します。
これからRPAを活用する方はぜひ参考にしてください。

スモールスタートで始める

 
RPAツールの導入は、スモールスタートで始めるのがおすすめです。
いきなり全社的に導入を進めると、運用やトラブル対応が複雑化し、失敗のリスクが高まります。
たとえば、1つの部門で簡単な業務を自動化し、その効果を確認した上で、徐々に他部門や複雑な業務に展開することで、リスクを抑えながら導入を進められます。

初期コストも抑えられるため、投資対効果の測定もしやすくなります。

業務手順の可視化・見直し

 
RPA導入前には、業務手順の可視化と見直しが重要です。
見直しをせずに業務をそのまま自動化すると、非効率な手順や無駄な工程もそのまま残ってしまいます。業務フローを見直し、効率化できるポイントを特定することで、より効果的にRPAを導入することが可能です。
さらに、業務を可視化しておくことで、RPA運用後に発生しやすい「業務のブラックボックス化」も防止できます。

RPAに適した業務の選定

 
RPAには、自動化に適した業務と適さない業務があります。
適さない業務を自動化してしまうと、RPAの効果を充分に発揮できません。そのため、RPAに適した業務の選定が重要になります。

たとえば、データ入力や請求書の作成など、定型化された業務が自動化に適しています。一方で、人の判断が必要な業務や例外対応が頻繁に発生する業務は自動化に適していないため、あまりおすすめできません。

ただし、手書き書類などアナログデータを自動化する方法もあります。AI-OCRを活用することで、手書き書類をデジタルデータ化し、その後RPAでシステムに登録することで、紙業務の一連の作業も自動化が可能です。

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また、自動化する前に行うべき業務可視化の重要性についてもご紹介しています。
業務整理に役立つ「業務棚卸し・シナリオ作成準備シート」も付いていますので、これからRPAで自動化を始める方はぜひ、ご覧ください。

RPAツールの選び方｜4つの比較ポイント

RPAの導入には、自社に適したツールを選ぶことが成功の鍵となります。しかし、多くの選択肢がある中で、どのツールが最適かを見極めるのは簡単ではありません。

そこで、RPAツールを選ぶ際に注目すべき4つの比較ポイントをご紹介します。

RPAツールの操作性・機能

 
RPAツールを選ぶ際、操作性や機能の充実度は欠かせない比較ポイントです。
特に初めて導入する企業では、ドラッグ＆ドロップ操作など直感的に操作ができるツールが適しています。扱いやすいツールほど、現場社員のハードルが低く、学習負担も軽減して導入後の定着率も向上します。

また、機能が充実しているツールであれば、自動化プロセス開発の幅も広がるため、複雑なプロセスの業務を自動化したい企業に適しています。

無料トライアルを提供しているRPAツールもあるため、導入前に操作感や機能性を試すことで、導入リスクを最小限に抑えられます。

RPAツールと既存システムとの互換性

 
RPAツールを選ぶ際は、既存システムとの連携のしやすさも事前に確認しておくことをおすすめします。
たとえば、ERPやCRMとの連携が標準機能として備わっているRPAツールであれば、導入初期のコストや時間を削減できます。

一方で、互換性がない場合、追加の開発やカスタマイズが必要となり、時間とコストも増加する可能性があるので注意しましょう。

ツール選定時には、既存システムとの連携が可能か、データの取り扱いに問題がないかをベンダーへ事前に確認することをおすすめします。

RPAツールのコスト（費用対効果）

 
RPAツールのコストを考慮する際には、初期費用だけでなく運用にかかるランニングコストも含めた費用対効果を総合的に検討することが重要です。
高機能なツールほどコストがかかる傾向がありますが、導入規模や自動化範囲によってはコストに見合わない場合もあります。

たとえば、サブスクリプション型料金を採用するツールは、初期費用を抑えつつ段階的に導入を進められるため、中小企業に適しています。
自社で導入する規模や予算に合わせて、長期的な視点で費用対効果を検証することが重要です。

RPAツールの運用・管理のしやすさ

 
RPAツールを導入した後、運用・管理のしやすさは長期的な視点で重要なポイントです。
特に導入範囲が広がるほど、ライセンス数や管理するロボットが増え、運用の負担も大きくなります。そのような場合は、一元管理機能を備えたツールを選ぶことで、運用効率を大幅に向上できます。

ツール選定時には、運用サポート体制やトラブル時の対応についてもベンダーに確認しておきましょう。

おすすめのRPAツール比較19選

おすすめのRPAツール19選を徹底比較してご紹介します。
ツールによって価格や提供形態、サポート体制などさまざまです。

それぞれの特徴やおすすめポイントを導入の企業規模ごとに解説します。

中小企業におすすめのRPAツール

 
中小企業にとってRPAツールの導入は、コストや運用面での負担が大きな課題です。

導入しやすい価格帯でかつ、操作性が高く直感的に扱えるRPAツールなら、導入のハードルも下がります。

ここでは、操作性に優れたものからコストパフォーマンスの高いものまで、中小企業におすすめのRPAツールをご紹介します。

中小企業におすすめのRPAツール比較表

WinActor

引用：NTTアドバンステクノロジ株式会社

WinActorは、純国産RPAツールです。
国内のRPAシェアNo.1を誇り、これまで8,000社以上の企業がWinActorを導入しています。

マウス操作のみで業務フローをパズルのように組み立てることができる操作性が魅力で、プログラミング知識がなくても作成できる現場フレンドリーなRPAツールです。

既存のPC１台にインストールするだけで導入でき、小規模な導入から大規模運用まで幅広く対応可能。
日本企業の業務プロセスに適したライブラリ（操作部品）が充実しており、マニュアルやサポートがすべて日本語で提供されているため、RPAツールを初めて導入する企業にも安心です。

おすすめポイント

• 純国産RPAで国内シェアNo.1
• ドラッグ＆ドロップで簡単に操作可能
• 連携できる製品・サービスが豊富

AUTORO

引用：AUTORO

AUTOROは、クラウド型／デスクトップ型のRPAツールです。さまざまなSaaSやクラウドシステム、デスクトップアプリケーションとシームレスに連携でき、幅広い業務を自動化できます。

業務フローをそのままコピーし、社内で簡単に共有できる機能を備えており、個人やチーム間でスピーディーに展開が可能です。
また、ロボットの起動方法が豊富で、定期実行はもちろん、メールの受信や他システムの変更に連動して自動起動させることもできます。

おすすめポイント

• 各種SaaS・クラウドシステムとシームレスに連携可能
• 業務フローの共有でスムーズな展開が可能
• 豊富なロボットの起動方法

Autoジョブ名人

引用：Autoジョブ名人

Autoジョブ名人は、特に受注業務の自動化に強みを持つRPAツールです。
注文書の読み取りに特化したAI-OCR「Pixis OCR」を標準搭載しており、「Pixis Cloud」と連携することで、自動化やDX推進の状況をクラウド上で可視化できます。これにより、RPA導入の効果を実感しやすくなります。

また、エラーによる停止が発生しにくく、高い稼働安定性を実現しているため、業務の滞りを防げます。
作成画面は2パターンあり、視覚的に分かりやすく、初心者にもおすすめの「フローチャート画面」と細かい設定や複雑な処理の実行ができる「スクリプト画面」が選択できます。

おすすめポイント

• 自動化やDX推進状況をクラウド上で可視化
• 注文書の読み取りに特化したAI-OCRを標準搭載
• 高い稼働安定性で業務の滞りを防止

batton

battonは、AIを搭載したクラウド型RPAツールです。
PC上の画像や解像度をAIが自動検出するため、環境が変わっても安定した動作を実現します。

1ライセンスで社内全体にインストールでき、学習した作業を社内で共有可能。
さらに、導入時の業務棚卸から定着まで、専任のカスタマーサクセスが徹底サポートするため、初心者でも安心して利用できます。
また、月額制のため、必要な期間だけ気軽に導入できる点も魅力です。

おすすめポイント

• AI搭載で環境の変化にも対応し、安定した動作を実現
• 1ライセンスで社内全体での利用が可能
• 専任カスタマーサクセスによる手厚いサポート

ipaSロボ

ipaSロボは、直感的に操作でき、誰でも簡単に使えるデスクトップ型RPAツールです。
操作手順をひとつずつ指定することで、ユーザー自身が業務の自動化を実現できます。

価格体系は「サブスクリプションライセンス」と「プロダクトライセンス」の2種類があり、1ヵ月単位でも気軽に利用できます。
また、無料のオンラインサポートが充実しており、FAQやメールで解決できない問題もオンライン対話でスムーズに解決可能です。さらに、スキル向上を支援する無料オンライントレーニングも提供されています。

おすすめポイント

• 直感的に操作が可能
• 2種類の価格体系から選択でき、1ヵ月単位での利用も可能
• 充実した無料オンラインサポート＆トレーニング

pengu

penguは、RPAに加え、高度なExcel作業を自動化する「ETL」と、紙帳票をデジタル化する「OCR」の機能がセットになった業務自動化サービスです。

これにより、紙帳票をOCRでデータ化し、データをETLで加工してからRPAで社内システムに取り込むといった一覧の業務も自動化できます。

また、現場の社員が自律的に使いこなせるよう、SEが伴走する育成プログラムも用意されています。
SEによるメールやオンラインサポートに加え、24時間いつでも質問できるチャットボットも利用可能です。

おすすめポイント

• ETLとOCRがセットになった業務自動化サービス
• 独自の育成プログラムとサポート
• 24時間対応のチャットボットでいつでも質問可能

BizteX cobit

BizteX cobitは、クラウド型のRPAツールで、インストール不要のため、スピーディーに導入できます。また、同時実行が可能なため、複数人でRPAの開発や実行を並行して進められます。

さらに、チャットサポートや個別レクチャーを無償で提供しており、ロボット作成をしっかりと支援。
サイトからの情報転記やWEBシステムの操作など、ブラウザ上での業務自動化を得意としています。
※デスクトップアプリケーションやWEB以外の基幹システムの操作には対応していません。

おすすめポイント

• インストール不要でスピーディーな導入
• 複数人での同時開発・実行が可能
• 個別レクチャーやトレーニングなど充実サポート

EzAvater

EzAvaterは、RPA利用者が抱える課題を解決するために、ユーザー目線で開発されたRPAツールです。
ユーザーの声を反映し、年間100以上の新機能が追加されており、常に進化し続けています。

ボタン一つで設定できるテンプレートや、エラー発生時に画面キャプチャ付きのメール通知を送る機能など、非IT部門でも簡単に自動化シナリオを作成できる工夫が満載。
さらに、システムの処理速度に応じてロボットが動作するため、エラーによる停止が少なく、安定した運用が可能です。

おすすめポイント

• ユーザー目線で開発されたRPAツール
• 簡単に自動化シナリオを作成できる機能が多数
• システムの処理速度に適応し、安定した動作を実現

AI/ナビ搭載 業務自動化RPA RKシリーズ

AI/ナビ搭載 業務自動化RPA RKシリーズは、「フローナビゲーション」機能を搭載したRPAツールで、ナビに従ってクリックするだけで簡単に自動化フローを作成できます。
このナビ機能により、専門的な知識や経験がなくても、誰でも自動化フローの作成が可能です。

また、「Keyデータベース」機能により、不揃いなデータを整形し、異なるフォーマットのExcelデータからも簡単に必要な情報を抽出し、分析が行えます。
さらに、電話・メールでのお問い合わせやWEB面談、eラーニング受講など、多岐にわたるサポート体制が充実している点も魅力です。

おすすめポイント

• ナビに沿ってクリックするだけで作成可能
• 「Keyデータベース」でExcel操作も簡単
• 多岐にわたるサポート体制（無料）

ロボオペレータ

ロボオペレータは、実務担当者でもロボットの作成・修正が可能なRPAツールです。
ユーザーの7割以上が非IT部門の実務担当者で、プログラミング知識がなくても直感的に操作できます。
業務変更があった際にもマニュアルを変更するような感覚で修正できるのが特徴です。

また、徹底した伴走型のサポートで、回数無制限のオンライン相談会やサポートデスクなどを無料で利用できます。
各機能や操作方法のチュートリアル動画も充実しており、操作に迷ったときもすぐに疑問を解消できます。
契約形態は1ヶ月・1ライセンスから対応しているため、導入コストも抑えられます。

おすすめポイント

• 無料の伴走型サポート
• 機能や操作方法のチュートリアル動画が充実
• 1ヶ月・1ライセンスから契約可能

大企業におすすめのRPAツール

 
大企業では、複数の部署や拠点にまたがる業務の自動化が求められるため、セキュリティの確保や効率的に運用できるかが重要な検討事項となります。そのため、大規模な組織での活用には、充実したサポート体制やガバナンス機能を備えたツールが適しています。

ここでは、大企業におすすめのRPAツールをご紹介します。

大企業におすすめのRPAツール比較表

Blue Prism

引用：Blue Prism

Blue Prismは、イギリスで誕生したエンタープライズ向けのRPAツールです。
複数のロボットを一元管理し、実行状況を可視化できるなど、安定稼働を実現するための機能が充実しており、全社展開を見据えた導入でも安心です。

監査機能やアクセス権限管理など、充実したセキュリティ機能が備わっているため、金融業界など高度なセキュリティが求められる環境にもおすすめです。

また、AIや機械学習との連携が容易で、高度な自動化を実現できます。
世界中で多くの企業に導入されており、実績と信頼性の高いサポート体制が整っています。

おすすめポイント

• エンタープライズ向けの運用管理機能
• 充実したセキュリティ機能
• AIや機械学習との連携で高度な自動化を実現

BizRobo!

引用：BizRobo!

BizRobo!は、アメリカ生まれのRPAツールを、日本企業向けに改良した国産RPAツールです。直感的な操作性で、プログラミング知識がなくてもロボットを作成できます。

スモールスタートに最適なデスクトップ型から、大規模な自動化に適したサーバ型まで、企業の規模やニーズに合わせて柔軟に選択可能です。

eラーニングやWebセミナーなど、充実した学習コンテンツが無料で提供されており、さらにトライアルから導入後3ヶ月までチャットサポートも無料で利用できます。
パソコンを占有せずに実行できるバックグラウンド処理など、多様な機能も魅力です。

大企業での本格導入はもちろん、中小企業でのスモールスタートにも適しており、企業規模を問わず幅広くご活用いただけます。

おすすめポイント

• 3つの豊富なライセンス形態
• 無料の学習コンテンツやユーザーコミュニティが充実
• スケジューリング機能や管理機能が充実

UiPath

UiPathは、世界中で広く利用されている、ルーマニア発のRPAツールです。
高度なカスタマイズ性があり、大規模な業務や複雑なプロセスの自動化に適しています。

ドラッグ＆ドロップによる直感的な操作が可能で、プログラム開発に精通したユーザー向けの高度な機能も充実しています。機能が豊富なため、随所にプログラミングの知識が必要となります。

サポートは日本語で提供されており、FAQフォーラムも充実しています。

おすすめポイント

• 世界的に多くの導入実績があり
• 大規模な業務や複雑なプロセスの自動化も可能
• 開発者向けの高度な機能が充実

Automation Anywhere

Automation Anywhereは、アメリカの企業で開発されたエンタープライズ向けのRPAツールです。
業務自動化の拡張性に優れており、大規模な業務の自動化にも対応可能です。

ユーザーフレンドリーな開発画面で直感的に操作でき、AI機能を搭載しています。
画像認識や自然言語処理など、高度な処理が可能ですが、高度な機能を使いこなすには一定の学習が必要です。
ロボットの実行・管理機能も充実しており、大規模な自動化プロジェクトも安定して運用できます。

おすすめポイント

• AI機能で高度な自動化を実現
• 豊富な機能と拡張性
• ロボットの実行・管理機能が充実

無料・低コストで活用できるRPAツール

 
RPAツールの導入で最も気になるのがコスト面での負担という企業も多いと思います。
無料または低コストで活用できるRPAツールなら、業務の効率化を実現しながらコストを抑えることが可能です。

ここでは、無料・低コストで導入できるRPAツールをご紹介します。

無料・低コストで活用できるRPAツール比較表

Microsoft Power Automate for desktop

引用：Power Automate for desktop

Power Automate for desktopは、Microsoftが提供するデスクトップ型RPAツールで、Microsoft 365製品との連携がスムーズで、シームレスな自動化を実現します。プログラミング知識がなくても、直感的な操作で簡単にロボットを作成可能です。

Windows 10/11に標準搭載されており、無料で利用できる点も魅力です。ただし、無償版では作成したフローが共有できないなど、一部機能に制限があります。そのため、全社展開を検討されている場合は、有償版の利用をおすすめします。

おすすめポイント

• 直感的な操作でフローの作成が可能
• Microsoft製品とのスムーズな連携
• Microsoftのため、安心のセキュリティで利用可能

マクロマン

引用：マクロマン

マクロマンは、日本で開発された完全無料のRPAツールで、利用人数や期限に制限がなく、小規模企業や個人ユーザーでも気軽に導入できます。

作成方法は視覚的に処理を捉えやすい「フローチャート型」ではなく、文字で確認する「スクリプト型」です。プログラミング経験者には馴染みやすい一方、RPA初心者には少し難易度が高いかもしれません。

無料のユーザーコミュニティのほか、有償で受託開発や常駐派遣などを行う「RPA女子」などのサポートも利用可能です。

おすすめポイント

• 完全無料のRPAツール
• 利用人数や期間に制限なし
• 必要な時だけのサポート費用でコストカット

JobAuto

JobAutoは、月額4万円から利用できる国産RPAツールです。
パソコン上で操作したい箇所を選び、実際の操作を行うだけで簡単にロボットを作成できます。

管理機能や仮想環境での動作が追加費用なしで利用でき、導入後のコストパフォーマンスに優れています。また、ChromeやExcelをはじめとするさまざまなアプリケーションとの連携が可能で、幅広い業務の自動化を実現します。

さらに、エラー発生箇所が分かりやすく、トラブル発生時にはメール通知機能が備わっており、問題解決までの時間を短縮できます。

おすすめポイント

• 多機能かつ高機能
• 管理機能や仮想環境を標準搭載
• 問題解決までの時間を短縮

アシロボ

アシロボは、月額5万円から利用できるRPAツールです。直感的に操作可能で、IT部門以外のユーザーでも人が行っている操作通りにパネルを並べるだけで自動化を実現できます。

導入サポートや回数無制限の操作説明会、アフターフォローまで無料で提供しています。また、バージョンアップや更新時も追加料金はありません。

万全のセキュリティ体制も整えており、官公庁や上場企業でも採用されています。

おすすめポイント

• 短時間で習得可能
• 万全なセキュリティ体制
• 充実の無料サポート

RoboTANGO

RoboTANGOは、月額5万円から利用できる国産デスクトップ型RPAツールです。
専門知識がなくても、録画機能を使ってパソコン操作を記録するだけでRPAロボットを作成できます。

また、フローティングライセンスを標準提供しており、1つのライセンスを複数のPCで共有可能です。離れた部署や拠点でも柔軟に活用できます。
最低利用期間は1カ月からのため、繁忙期のみの利用も可能です。
サポートも充実しており、無料でRPAの業務選定や作成支援などを行っています。

おすすめポイント

• 録画機能で簡単にロボット作成
• フローティングライセンス搭載で複数のPCで活用可能
• 最短1カ月から利用可能

まとめ

本コラムでは、RPA導入を検討・ツール選定にお悩みの方向けに、導入のメリットや比較のポイントをご紹介しました。

RPAツール比較のポイント4つ

1. 操作性・機能
2. 既存システムとの互換性・連携
3. コスト（費用対効果）
4. 運用・管理のしやすさ

近年、業種・部門を問わず幅広い分野でRPAが活用されています。
RPAによる業務自動化には、生産性向上やヒューマンエラーの削減、作業スピードの向上、
コスト削減など企業にとってさまざまなメリットをもたらします。

今回ご紹介した19選のRPAツールは、それぞれ異なる特徴を持っています。無料で活用できるツールやトライアルを提供しているツールもあるので、ぜひ実際に触れてみて、自社に最適なツールを見つけてください。

自社の業務をより効率化し、成果を上げるための第一歩を踏み出しましょう。

本コラム内容について
各コラムの内容は、執筆時点での情報を元にしています。
最新の情報は、各社の公式WEBサイトを参考にすることをおすすめいたします。

各コラムの内容は、利用することによって生じたあらゆる不利益または損害に対して、
弊社では一切責任を負いかねます。
一つの参考としていただき、利用いただく際は、各社のルール・状況等に則りご活用いただけますと
幸いです。


※「WinActor®」は、NTTアドバンステクノロジ株式会社の登録商標です。
※「AUTORO」は、オートロ株式会社の登録商標です。
※「ipaSロボ」は、株式会社デリバリーコンサルティングの登録商標です。
※「BizteX cobit」は、株式会社BizteXの登録商標です。
※「Autoジョブ名人」は、ユーザックシステム株式会社の登録商標です。
※「EzAvater」は、株式会社テリロジーサービスウェアの登録商標です。
※「ロボオペレータ」は、PKSHA Associates Inc.の登録商標です。
※「UiPath®」は、UiPath社の米国およびその他の国における商標です。
※「Automation Anywhere®」は、Automation Anywhere, Inc.の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
※「Blue Prism®」は、Blue Prism Limitedの登録商標です。
※「BizRobo!」は、オープン株式会社の登録商標です。
※「Microsoft Power Automate for desktop」 は、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
※「マクロマン」は、コクー株式会社の登録商標です。
※「JobAuto」は、株式会社シジャム・ビーティービーの登録商標です。
※「アシロボ」はディヴォートソリューション株式会社の登録商標です。
※「RoboTANGO」は、スターティアレイズ株式会社の登録商標です。