DX推進が叫ばれる中、業務効率化につながると注目されているRPA。
中でも「WinActor」は、非IT部門の方でも使える操作性が特徴で、注目を集めているRPAツールの
ひとつです。
しかし、実際、現場でWinActorを使うとなると、
「基本的な使い方を知りたい」
「この業務をWinActorでどうシナリオ作成したらよいのか」
…というお悩みが出てくることもあるかと思います。
そんな時、手元に参考になる本があれば、心強い味方になるでしょう。
そこで今回は、WinActor学習のための参考書6選を、以下の順番で紹介します。
#WinActorについて学びたい方向け
#RPA全般について学びたい方向け
#WinActorの資格取得を検討中の方向け
#現役WinActor技術者のおすすめ参考書
目次
|
|
|
いちばんやさしいRPAの教本人気講師が教える現場のための業務自動化ノウハウ | ||
|
|
|
WinActor RPA技術者検定 エキスパート~実施問題と解説~ |
[改訂版] VBScriptポケットリファレンス (POCKET REFERENCE) | 教科書では教えてくれないHTML&CSS |
いざWinActorを勉強しようとすると、サイト上には多くの情報が存在し、様々な本が出版されています。
WinActorの入門者・初心者の方であれば、本を選ぶのが大変、そもそも選び方自体もわからない…というケースもあるでしょう。
そこで、まずは、WinActorの勉強におすすめの入門本を2冊ご紹介します。
「WinActorについて知りたい!勉強したい!」という入り口からお悩みの方は、是非手に取ってみて
ください。
画像引用:株式会社完全自動化研究所
著者:株式会社完全自動化研究所 小佐井 宏之 著
おすすめ度:
※弊社WinActor技術者アンケート調べ
レシピという本のタイトルにもある通り、例えば、フィルタをかけExcelシートの分割する、ブラウザを
使う業務を自動化する方法や、メール業務を自動化するテクニックなど、具体的に様々な業務でのWinActorの使い方を紹介している参考書です。
WinActorを利用した実践的な自動化処理の手法を知ることができます。
ページ数は多いですが、WinActorの概要を理解する、という内容から始まり、
チュートリアルのような構成で、手順もわかりやすく、懇切丁寧に説明されているため、特に初心者にはお勧めの一冊といえます。
|このような方におすすめです。
・どのようにWinActorを使うのか知りたいという方
・業務での実践的なWinActorの操作を学びたい方
画像引用:株式会社NTTデータグループ
著者:株式会社インサイトイメージ 著
おすすめ度:
※弊社WinActor技術者アンケート調べ
本書は、WinActorの仕組みを含め、基本から応用まで幅広く解説している一冊です。
また、便利な機能や、たくさんのライブラリの詳細説明もあり、WinActorを用いて業務自動化のロボットシナリオを、実践的に学ぶことができる点が特徴です。
監修は、WinActor操作研修や、RPA技術者検定を展開するNTTデータが誇る講師陣が担当し、導入支援先の顧客や、研修受講生の課題に即した、まさにかゆいところに手が届くような内容です。
WinActorの使い方に関する豊富なサンプルも提供されており、実践的な知識を身に着けたい人におすすめの一冊です。
|このような方におすすめです。
・WinActorのシナリオ作成など、実践的な知識を身に着けたい方
・WinActorを使うための必要なスキルを習得したい方
WinActor初心者の方の中には、マニュアルを探しているというケースもあるかもしれません。
実際の操作や使い方のマニュアルについて知りたいという方は、本コラムの別記事にある
RPA(WinActor)の利用マニュアル|基本の使い方と機能、操作方法、シナリオ作成方法をご紹介を
ご覧ください。
WinActor操作の基本をご紹介し、操作画面・操作方法から、ノードやライブラリといった基本の機能や
シナリオ作成方法を解説しています。
RPA(WinActor)の利用マニュアル|基本の使い方と機能、操作方法、シナリオ作成方法をご紹介
記事はこちら
WinActorはRPAツールのひとつですが、RPA入門者・初心者という方の中には、
「RPAの勉強におすすめはどの本なのか?」「そもそもRPAとはなにか?」というお悩みをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
そこで、「RPAについて、一通りのことを知識として得たい」という方におすすめの参考書を
ご紹介します。
RPAを理解し、どのように活用していくべきか、を考えていく際などにも、参考にしてみてください。
画像引用:株式会社インプレス
著者:進藤圭 著
おすすめ度:
※弊社WinActor技術者アンケート調べ
本書は、一貫して現場目線を大事にしながら、RPAの基本情報や自動化の適性、製品・サービスについて詳しく解説されています。
実際に数多くの現場へRPAを導入した著者の、成功と失敗の事例を通じて、導入の成功要因と注意点を
わかりやすく説明しており、RPAについての実践的なノウハウが学べます。
RPAツールの選定から導入計画、運用方法まで詳細に解説しており、
「RPAのツール選定に悩んでいる」などRPAの導入を検討している担当者の方にも参考になる一冊です。
また、専門用語も分かりやすく解説されているので、IT関連の専門用語は苦手、と感じる人にも分かり
やすく感じるでしょう。
|このような方におすすめです。
・RPA初心者の方で知識を身に着けたい方
・RPAの導入の担当者や、導入に興味をお持ちの方
WinActorの勉強を進めると「将来的には資格を取得したい」と思う方も出てくるかもしれません。
WinActorには独自の認定資格を取得できる「RPA技術者検定」があり、2023年10月時点で難易度は
2段階にわかれています。
・「アソシエイト検定」……WinActorの基本知識・基本操作の基準となる知識を認定
・「エキスパート検定」……知識だけでなく、実際にシナリオの作成と運用の技能を認定
RPAの需要増により、RPAを使うことができる人材のニーズも高まっており、資格を取得することで、
RPAの知識を有していると判断されます。転職など将来的なステップアップをする際にも、
アピールポイントになるでしょう。
画像引用:ヒューマンアカデミー株式会社
制作:ヒューマンリソシア株式会社
著作・発行:ヒューマンアカデミー株式会社
おすすめ度:
※弊社WinActor技術者アンケート調べ
本書は、RPA技術者検定の過去3回分の試験問題が一冊にまとめられ、各問題ごとに詳細な解説付きで、
過去の試験の傾向を理解するために、参考になるでしょう。
長年にわたって蓄積された専門知識から、最新の情報まで幅広い情報が掲載されており、
RPA技術者検定の「エキスパート」の資格を目指す人にとっては、心強い味方になる一冊です。
|このような方におすすめです。
・WinActorの知識習得+自分でシナリオ作成し、資格取得も目指したい方
・RPA技術者検定エキスパートを受験したいとお考えの方
RPA技術者検定「アソシエイト」の受験をお考えの方は、本コラムの別記事にある
WinActor資格(RPA技術者検定)アソシエイトのおすすめ勉強方法7選!合格する方法を徹底解説
を是非ご覧ください。
合格までに必要な勉強時間、入門講座、eラーニングなどをご紹介し、合格したい方へ勉強方法を徹底解説しています。
WinActor資格(RPA技術者検定)アソシエイトのおすすめ勉強方法7選!合格する方法を徹底解説
記事はこちら
最後に、弊社のWinActor技術者が推薦する参考書を2冊ご紹介します。
WinActorの導入支援800社以上、研修実績は延べ11,500名以上(2023年7月時点)という弊社の豊富な
実績を支えてきた、WinActor技術者の目線では、WinActor(RPA)の勉強にはどんな本がおすすめなのか、WinActor(RPA)初心者の方という方も、是非参考にしてみてください。
画像引用:株式会社アンク
著者:(株)アンク
おすすめ度:
※弊社WinActor技術者アンケート調べ
WInActorのライブラリはVBScriptというプログラミング言語で造られています。
標準ライブラリの設定に少し手を加えたい場合や、同梱ライブラリでは対応できない場合など、VBScriptで記述されているスクリプトを編集・作成することで様々なライブラリを活用することができます。
|このような方におすすめです。
・もっと思い通りのWinActorシナリオを作成したい方
・独自のライブラリを作りたい方
画像引用:株式会社技術評論社
著者:狩野祐東
おすすめ度:
※弊社WinActor技術者アンケート調べ
こちらはWebページがHTMLとCSSの言語でどのように造られているかが書かれた本です。
HTML初心者でもWinActorで使用するXPathの構造を理解することができます。
「Webページを開くと、WinActorシナリオの作成時にはなかった項目が実行時には1つ増えている。」
などといった場合に、Webページの構造を理解することで、エラーを回避し
「Webページの構造の変化に強い」シナリオを作成することができます。
|このような方におすすめです。
・いろいろなWebページでブラウザ操作をしたい方
・Webページの変化に伴うエラーでお悩みの方
初心者・RPA・資格向け・弊社の現役WinActor技術者の4つのカテゴリに分けて、WinActorの勉強に
おすすめの参考書を紹介してきました。
しかし、中には、本以外でのWinActorの勉強法を探している、という方もいらっしゃるかもしれません。
本(参考書)でWinActorを勉強する事のメリットは、「体系的に学べる」という点です。
しかし、本は、ソフトのように情報が更新されないため、注意が必要です。
そこで、本でWinActor(RPA)を勉強することのメリットと注意点について解説します。
WinActor(RPA)を勉強したい、特に将来、資格取得も目指したいという場合、
本で勉強をすることのメリットは、WinActor(RPA)の知識を体系的に学べるという点です。
参考書は、専門家が監修・執筆しており、読者のレベルにあわせて、わかりやすく体系化してまとめて
あるため、段階に応じてWinActorの勉強に役立つ知識や情報を得ることができます。
また、成功事例や失敗事例なども掲載されている本もあり、WinActor(RPA)を勉強する上で、参考に
なります。
初心者にとっても、「何がわからないのかが分からない」ということを避けて、効率的に勉強を進める
ためにも、参考書で学ぶことはメリットにつながるでしょう。
参考書を使用する際の注意点は、掲載されている情報が最新ではない可能性もあるということです。
RPAツールはニーズにあわせて、絶えずアップデートされています。
しかし、参考書の内容は、ソフトのようにアップデートはされないため、今、自身が学びたい
WinActor(RPA)の情報と、参考書に掲載された情報にずれが生じる可能性もあります。
実際に学びたいWinActor(RPA)が、参考書の内容とマッチしているか確認したり、もしくは、最新の
参考書を入手するなど、情報が最新であるかどうか注意する必要があるでしょう。
WinActorを勉強し理解を深めるためにも、本を活用してWinActorの知識を蓄えることも重要ですが、
実際にWinActorを使った業務の自動化にチャレンジしていくことが必要です。
本でいくら知識を得ても、実際にWinActorを操作できないと意味がないと考えている方も多いかと
思います。
実際にWinActorを操作することで、参考書の知識も自分の中に落とし込みやすくなり、一層理解が
深まっていくことが期待されます。
ある程度基礎から始め、知識を得たあとは、実際にWinActorを使って自身の業務の自動化にチャレンジ
していくことをおすすめします。
参考書で知識を得るだけでなく、WinActorを実際に使い、自動化にチャレンジしていくことをおすすめ
しましたが、参考書以外の主なWinActorのおすすめ勉強法としては、
・YouTubeなどの動画
・セミナー
・eラーニング
・研修
といった勉強法が挙げられます。
特に将来的に資格取得をしたいという場合は、知識だけでなく実技も必要となります。
動画や実際にセミナーなどを視聴しつつ、手を一緒に動かしながら勉強することがおすすめです。
4つの勉強法をそれぞれ解説しますので、自分に合った勉強法をみつけましょう。
YouTubeにはWinActorの動作だけでなく、シナリオ作成や設定方法などについて紹介している動画も多数あります。
一時停止して見ることができるのもポイントで、手軽にWinActorの使い方を勉強したい方には、YouTubeの動画も効果的な勉強法のひとつです。
以下は、WinActorに関するYouTube動画の一例ですが、他にも多数の動画がありますので、活用してみてください。
NTTデータ【誰でも簡単!WinActor活用レシピ】Ver7
ヒューマンリソシア【WinActorライブラリ】457本ノック!
WinActorを含めたRPAは、様々な企業でセミナーなども開催されています。
内容は、どんな業務でどのようなシナリオ作成したらいいのか、等の基本的な知識や運用面から、実際にWinActorを操作して、シナリオ作成をしてみるなどの実践的な内容まで様々です。
自分にあった適切なセミナーの受講で、WinActorについての理解も深まります。
また、限られた時間になるかもしれませんが、直接質問もできるため、WinActorについての疑問を解決
できる可能性も期待できます。
eラーニングは、WEBサイト上でテキストや動画コンテンツが提供されている、オンライン学習サービスの一つで、無料のコンテンツも提供されていることがあります。
無料コンテンツのみで、完全にWinActorの使い方を習得することは難しいかもしれませんが、WinActorはどのようなものなのかというイメージはつかむことができるでしょう。
NTTデータのeラーニング
ヒューマンリソシアのeラーニングコンテンツ
WinActor(RPA)ベンダーなどが開催している講座や研修に参加することも、WinActorの勉強法として
おすすめです。
WinActor(RPA)の専門家から直接指導を受けられるため、実践的な知識やスキルを身に着けることが
できるでしょう。
さらに、研修に参加した受講者同志でも情報交換ができることもポイントの1つです。
今回は、WinActorの勉強におすすめの参考書6選のご紹介と、本以外のWinActorのおすすめ勉強法について、ご紹介しました。
参考書は、必要な知識を体系的に学ぶことができ、段階に応じてWinActorの勉強に役立つ知識や情報を
得ることができます。
是非一度、ご自身に合う参考書を手に取ってみてください。
また、より実践的に学びたい方や、将来的に資格取得も目指したいという方は、本(知識)とあわせて、動画を視聴したり、セミナーに参加するなど、ご自身に合った勉強法で、WinActorをマスターしてみてはいかがでしょうか。
実際に触って体感・WinActorハンズオンセミナー
ヒューマンリソシアでは、WinActor体験版付きのWinActor無料ハンズオンセミナーを開催しています。RPAの基礎知識から、WinActorを実際に触っていただくことで、活用のイメージもつきやすくなります。
WinActorの知識だけでなく、実践的な操作イメージもつかみたいという方は、この機会に是非活用してみてください。
1,500社、11,500人以上の実績がある、ヒューマンリソシアの教育研修では、
WinActorの習熟度に応じての初級・中級・上級の研修や、
基本トレーニング・実践トレーニング・カスタマイズ研修まで、幅広い研修をご用意しています。
WinActorの習得についてお悩みの方は、是非ご活用ください。
本コラム内容について
各コラムの内容は、執筆時点での情報を元にしています。
製品バージョンアップなどにより、最新ではない場合がありますので、最新の情報は、
エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社や株式会社NTTデータの公式WinActorウェブサイト、また、各本の出版社の公式文献などを参考にすることをおすすめいたします。
各コラムの内容は、利用することによって生じたあらゆる不利益または損害に対して、
弊社では一切責任を負いかねます。
一つの参考としていただき、利用いただく際は、各社のルール・状況等に則りご活用いただけますと幸いです。
※「WinActor®」は、NTTアドバンステクノロジ株式会社の登録商標です。
※「RPA技術者検定®」は、株式会社NTTデータの登録商標です。
出典:「ヒューマンリソシア WinActor技術者アンケート調べ」を元に各本のおすすめ度を作成
出典:株式会社NTTデータ RPA技術者検定