現場の主体性を育むRPA活用の進め方/株式会社デンソーテン

──「やってみよう」を支える展開・活用の工夫

神戸本社

 株式会社デンソーテン 様

兵庫県神戸市に本社を置く、設立50周年を迎えるデンソーグループのカーエレクトロニクスメーカーです。前身の川西機械製作所から数えると100年を超える歴史を有します。
現在はVISION2030を掲げ、クルマの価値向上、生活の価値向上を目指し、e-Mobilityやコネクティッドといった新しい領域にも挑戦されています。

densoten_c500 (1)


“人だからこそできる仕事へ Work shift”


――WinActor導入のきっかけを教えていただけますか?

林氏 VISION2030の達成と働き方改革の実現のため、
「人だからこそできる仕事へ Work Shift」する必要があったからです。これは、弊社のDX効率化・デジタイゼーション領域のスローガンです。

新事業への挑戦などの働きがい向上やワークライフバランスの充実を両立させるためには、創造的で価値の高い時間を確保することが必須となります。それを実現する手段の一つとしてRPAによる既存業務の自動化推進を検討し、RPAの基準ツールとしてWinActorを採用しました。

2018年から2019年頃は導入期として、事務系の企画部門の先行導入や、全社に対してWinActorを周知する活動をしていました。

デンソーテン林様_写真DX効率化推進室
林 泰平氏

その後、2020年から2021年頃は展開期として、共有ライセンスの導入や、全社員への教育を実施しました。全社員誰しもがRPAについて基礎知識を有し、RPAを使える環境下にあることを目指したのがこの時期です。
現在はいわば成熟期で、社内DXイベントによってRPAやDXのモチベーションを喚起するとともに、RPA管理を強化することによって野良ロボットやRPAに関するリスクを抑える取り組みをしています。

 

現場が主体的に「やってみよう」と思える環境づくり


――WinActorの展開で工夫した点を教えていただけますか?

林氏 弊社は現場が主体的にWinActorを活用していくというスタンスですが、現場が主体的にやってみようと思ってもらえるようにイベントや教育、サポートを行ってきたというのが工夫点です。

 

次のページ 現場の「やってみよう」を支える展開・活用の工夫とは?

Related Articles

WinActor導入事例/「ユーザ主体」がRPA全社展開の秘訣(株式会社デンソー)

──RPA推進活動・サークル活動は数ある業務改善手段の1つ!まず、RPA事務局が取り組んだこととは   株式会社デンソー様 ...

WinActor導入事例/“人材育成を意識した”RPA導入の取り組み(カンロ株式会社)

──まずは課題と対策を明確化。効率化を実現した業務の選定・標準化のプロセスとは。   カンロ株式会社 様 ...

WinActor導入事例/真の業務部門主導型への扉を開けるために(ミサワホーム株式会社)

──カギとなったのは部門主導での推進を後押しするサポート体制だった   ミサワホーム株式会社様 ミサワホームでは主に、新築請負事業、ストック事業、まちづ               ...