2025.09.29-
業務効率化や人手不足への対応として、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ツールの導入を検討する企業が増えています。
しかし一口にRPAといっても、実は「デスクトップ型」「サーバ型」「クラウド型」という主に3つの種類があり、それぞれの特徴や導入に適した規模・部門が異なります。
自社に最適なRPAツールを選ぶためには、ツールの違いを理解し、自社の業務環境に合った選択をすることが重要です。
本記事では、RPAの主な種類を比較し、それぞれのメリット・デメリットや選び方のポイントをわかりやすく解説します。
目次
RPAは、繰り返し行われるパソコン操作を“ソフトウェアロボット”が代わりに実行してくれる仕組みです。
たとえば、メール受信→添付ファイルを開く→データ入力→保存→報告といった一連の流れを、RPAに組み込むことで、人の代わりに自動で処理してくれます。
決まったルールに基づいた作業の工数削減やミス防止に役立つことから、総務・経理・人事などのバックオフィス系業務が多い部署を中心に、様々な部門で導入が進んでいます。
RPAの基本についてご紹介しましたが、業務の自動化を実現する手段はRPAだけではありません。ExcelのマクロやAIなど、さまざまな業務自動化・効率化を実現するツールが存在し、それぞれ得意とする分野や適した活用シーンがあります。
ここでは、RPAに加え、業務で使われることの多いExcelマクロと、近年注目を集めているAIについて、それぞれの特徴と使いどころの違いを表に整理してご紹介します。
ツール | 特徴 | 活用シーン例 |
Excelマクロ | 主としてExcelの中で行う操作を自動化できる、自動化の初歩 | 定型レポート作成、データ整形など |
RPA | 複数アプリを横断し人の操作を模倣 | データ入力や、メール受信→転記→ファイル保存などの定型業務での活用 |
AI | 分析や判断など認知処理が得意 | 画像作成・文章の解析・要約、クレーム内容分類など |
それぞれのツールには得意分野があり、業務の内容や目的に応じて使い分けることが重要です。
Excelマクロは、比較的シンプルな定型業務やExcel内で完結する作業の自動化に向いています。利用自体は手軽ですが、ある程度のVBAなどの知識が必要になるため、初心者にはハードルがある点も押さえておきたいところです。
一方、RPAは異なるシステムをまたいだ操作や、複数のアプリケーションを組み合わせた業務フローの自動化が可能です。より幅広い業務に対応できるのが特徴ですが、複雑で非定型な業務への対応には限界があるため、事前に適用範囲を見極める必要があります。
AIは、画像や自然言語の認識・解析に優れており、RPAと組み合わせることで自動化の幅を広げることができます。さらに、判断を伴う業務や、人間の認識・理解が求められる場面でも活用が期待されており、近年では問い合わせ対応や書類分類などにも応用が進んでいます。
業務自動化ツールの違いや選び方について知りたい方へ
「マクロ」「RPA」「AI」など業務自動化の手法にはさまざまな種類があり、それぞれの特性を理解して適切に使い分けることが大切です。
これらの自動化ツールの特徴やメリット・デメリット、どのような業務に向いているのかをもっと詳しく知りたいという方には、以下のコラムもおすすめです。
業務自動化とは?メリット、デメリットやRPAツールを含む自動化の方法、作業例もご紹介
本記事では、業務自動化の基礎から、それぞれの自動化手段(マクロ・RPA・AI)の活用例や導入時のポイントについてわかりやすく解説しています。
業務の効率化を検討している方、どの方法が自社に合っているか迷っている方はぜひご覧ください。
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RPAには「デスクトップ型」「サーバ型」「クラウド型」の主要な3つの種類があり、それぞれ導入規模や運用方法、コスト面で特徴が分かれます。
本章では各種類の全体像を簡潔にご紹介していきます。
デスクトップ型は、ユーザーのPC上でソフトウェアロボットが直接操作を模倣するタイプです。この形式はインストールが簡単で、現場担当者自身が手軽に導入しやすく、業務効率化の第一歩として取り入れやすい点が魅力です。たとえば、Excelで入力・加工・保存の一連処理をワンクリックで自動化することができます。
デスクトップ型RPAは、個々のPCにソフトをインストールして、ユーザーごとに業務を自動化するスタイルです。ExcelやWebブラウザを含む複数アプリ間で操作を模倣でき、ローカルファイルや基幹システムとも連携が可能です 。プログラミング不要で、非エンジニアが直感的に操作を組み立てられる点も大きな強みです 。また、導入が早く、パソコン1台単位なので現場でスムーズに導入でき、スモールスタートにも向いています。
デスクトップ型は、中小企業や部署単位でスモールスタートを検討している企業におすすめです 。たとえば、小規模な総務チームで定型的なデータ入力やレポート作成業務を効率化したり、自分のPCで作業を完結させたい場面などに向いています。IT部門に頼らず現場で気軽に改善したいケースに適しており、コストや時間を抑えて導入を始めたい企業・部門におすすめです。
サーバ型RPAは、社内サーバに設置して複数PCを一括管理する仕組みです。大量データの処理や同時実行が得意で、セキュリティ面も強固で複数部門で横断的に自動化を進めたい場合に最適です。ただし、初期コストと運用負荷が高めで、専任担当者やITリソースの整備が求められます。
サーバ型RPAは企業内のオンプレミス環境にRPAを設置し、サーバから各クライアントPCへ自動化指示を送ります。そのため、同時に複数ロボットが稼働可能で、大容量処理に強く、処理速度も安定しています 。さらに、サーバ中心の一元管理により、稼働状況やエラー履歴を集中して把握でき、監視・管理が容易です 。社内のプライバシーや機密性が要求される情報処理にも向いています。
サーバ型は、複数の支店を持つ大企業や情報システム部門がしっかりしている企業に適しています。特に金融・保険・自治体などセキュリティ要件が厳しい業界で有効です。また、複数部門にまたがる大量データ処理(経理レポート作成、購買データ集計など)や、24時間体制で稼働させたい業務を持つ企業にも向いています 。一元的な運用を前提とし、スケールや制御性を重視する場合に適した選択肢です。
クラウド型RPAはインターネット経由でサービスを利用でき、社内サーバの構築が不要な点が特徴です。ブラウザで起動し、複数ユーザーが同時に使えるので、小規模な導入から始めたい企業に適しています。一方で、Webブラウザ経由の操作が中心となることが多く、ツールによっては対応できる業務範囲や機能に違いがあります。また、セキュリティ要件やクラウド環境への対応状況も各製品で異なるため、導入時には自社の業務内容やITポリシーとの適合性を事前に確認することが重要です。
クラウド型RPAは、提供元のクラウド環境で動作するため、利用者はアプリをインストールする必要がありません。
インターネット接続さえあれば開始できるため、リモートワークを取り入れている企業でもスムーズに導入・活用ができます。更新や保守はすべてサービス側が担当し、常に最新版が使えます。また、処理はクラウド上で行うため、自分のPCで別作業をしながらロボットに業務を任せられるのも大きなメリットです。API連携に優れるツールも多く、SlackやGoogle Workspaceなどクラウド系サービスとの相性が良い点も特徴です 。
クラウド型は、ITリソースが少なくても導入しやすい環境に適しています。スタートアップや中小企業が、自社のクラウドサービスとの連携をしつつスピーディに自動化したい場合に最適です。
たとえば、Webベースで広告レポートを生成しSlackで共有する業務や、人事・総務部門でメール送信やWeb登録作業を複数メンバーで担うケースにも向いており、IT運用負担を軽減しつつ業務改善を進めたい組織におすすめです。
RPAの価格帯は、タイプによって異なります。
まずデスクトップ型は、月額数万円〜十数万円程度で導入できるツールが多く、中小規模の業務でも始めやすい価格設定です。
サーバ型になるとライセンス費用やサーバ構築、保守にかかるコストが一気に増え、年間数百万円から場合によっては数千万円規模に膨らむことがあります。
クラウド型は、初期費用を抑えつつサービス利用料が月額数万円から十数万円程度、あるいは年額で数十万〜数百万円という構成が一般的です 。ただし、具体的なコストは利用人数や自動化規模、ライセンス体系によって上下しますので、検討時は詳細な見積もりが欠かせません。
RPAの導入コストの相場を知りたい
RPAの導入には、ツールを利用するためのライセンス料の他、初期費用や必要に応じてサポート費用など、自動化したい業務の内容によって、多岐にわたるケースもあります。RPA導入にかかる費用の相場感を知りたいという方は、本コラムの別記事にあるRPAの導入費用(コスト)相場をご覧ください。
費用相場と合わせて、RPAツールの価格の比較や、選定する際のポイントも解説しています。
RPAの導入費用(コスト)相場はどれくらい?自動化RPAツール価格比較や選び方をご紹介
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デスクトップ型は導入が簡単で初期コストも軽めですが、各担当PC単位の運用管理となるため、更新やトラブルごとに個別対応が必要です。
一方、サーバ型では中央管理が可能で運用負荷を集中できますが、サーバ構築・監視体制・IT担当者が不可欠で、運用コストは高くなる傾向があります。
クラウド型は保守・アップデートがサービス提供側に任せられるため、運用負荷は軽くなりますが、月額利用料が継続的に発生し、インターネット品質に左右される点や、セキュリティ対策が重要な課題です。
費用と運用負荷はトレードオフの関係にあり、どこに重きを置くかによって最適な選択が変わります。
RPAの導入・開発に迷ったら、「目的」「対象範囲」「体制」「費用・スピード」「技術要件」の5つをチェックすると判断がクリアになります。自社の状況と照らし合わせながら見ることで、負担感や効果が見えやすくなり、意思決定もしやすくなります。
本章では、ご紹介した5つのチェックポイントについて、それぞれ解説します。
目的を明確化すると、どういう成果を目指すべきかが見えてきます。たとえば「定型タスクの自動化」であれば、専門スキルが不要なデスクトップ型で効果を得やすいです。一方、「基幹システムへのデータ連携」や「API経由でクラウドとつなぐ」ケースでは、拡張性や連携性が高いクラウド型や、安定性に優れるサーバ型が向いています 。
また、「人手を省きたい」「ミスを減らしたい」といった背景によって、選ぶツールや導入スピードも変わります。目的が定まっていれば、投資判断や効果測定もしやすくなるため、RPA導入の成果を得やすくなります。
自動化の対象範囲により、最適なRPA選定が変わってきます。個人や各部門の単純作業なら、インストールすればすぐに始められるデスクトップ型が向いています。一方、複数部署で共通業務を自動化したい場合は、管理や統制の効くサーバ型が適しています。
また、リモート環境や複数人で同時利用するなら、ブラウザ接続可能なクラウド型が便利です。まずは適用範囲を明確にしておくことで、管理負担を減らしながら段階的に導入できます。
IT人材の有無はRPAの自走化や運用効率に影響します。非エンジニアの方も扱えるツールが多いデスクトップ型は比較的導入しやすいですが、担当者個人の負担が増える点には注意が必要です。一方、サーバ型は専門知識を持つIT担当者がいる場合に力を発揮し、運用の効率と品質を保ちやすくなります 。
また、クラウド型は保守やアップデートをベンダー側が担うため、現場にとっては運用負荷が軽減されます。IT負荷を抑えながら非エンジニアの方でも運用可能な環境を構築できるのが強みです。
導入のスピードやコスト感も選定には重要なファクターです。デスクトップ型とクラウド型はスモールスタートに適しており、初期費用を抑えつつ短期間で効果を得られます。特にクラウド型RPAの多くは月額利用モデルとなるため予算管理もしやすいです。
一方で、全社展開や高い安定性を求める場合は、初期費用や構築期間に時間がかかっても、サーバ型を選ぶ価値があります。費用と導入速度のバランスをどう取るかがカギになります。
扱うデータの性質によってRPAタイプの選択も変わります。顧客情報や機密データを扱う場合は、アクセス制御やログ管理が細かく設定できるサーバ型が最適です 。
逆に、インターネット接続が前提のクラウド型では、通信の暗号化やデータ保存場所の確認など、ベンダーのセキュリティ対策を厳しくチェックする必要があります。自社ネットワークに制限がある環境では、PC単位で動作するデスクトップ型が向いています。
RPAにはデスクトップ型、サーバ型、クラウド型のタイプごとに、特徴や導入しやすさに違いがあります。
本章では「誰でも使いやすい」「大規模運用にも対応」「無料トライアルで試せる」といった観点から、タイプ別におすすめのRPAツールを比較してご紹介します。
デスクトップ型は、現場のパソコンで直接動かせる手軽さが魅力です。中でもおすすめのRPAツールを3つご紹介いたします。
WinActorは、NTTグループの企業で開発された国内産のRPAで、日本語サポートや教育制度が充実しているRPAツールです。2025年3月末時点で、8,500社以上※の企業に導入されています。
ノードロックライセンス(特定のPCでのみ利用可能)だけでなく、フローティングライセンス(複数PCで共有利用)もあり、大規模展開にも対応可能です。
操作はGUIベース、パズルのようにブロックを組み合わせる感覚でシナリオを構築でき、プログラミング不要な点も魅力です。RPA技術者検定制度も設けており、初心者でも学びながらスキルを習得しやすい環境が整っています。
※出典:NTTアドバンステクノロジ株式会社
(https://www.ntt-at.co.jp/news/2025/detail/release250904.html)
提供種類 | デスクトップ型、サーバ型 |
費用 | フル機能版/1,098,680円(税込)実行版/約300,080円(税込)※年間 |
無料トライアル | 無料トライアルあり(30日間) |
おすすめポイント |
● 純国産ツールで日本語のマニュアルやサポート体制が非常に充実している |
Microsoft製品のPower Automate for desktopはWindows PCに無料で導入可能で、Office製品との連携が得意なRPAツールです。基本機能はWindows10以降のユーザーであれば、無料で使用できます。業務を自動化するためのフローはレコーダー機能とドラッグ&ドロップで必要なアクションを配置する直感的な操作で作成でき、デスクトップとWebの両方を一つのワークフローで扱えます。クラウド版(Power Automate クラウドフロー)との連携も可能ですが、こちらは有料プランが前提となります。Microsoft 365環境を利用している企業には親和性が高く、コストを抑えつつ導入したい現場におすすめです。
提供種類 | デスクトップ型(クラウド連携も可能) |
費用 | Windows 10以降のユーザーであれば無料で使用可能 ※クラウド版との連携には有料プランが前提 |
無料トライアル | 有料機能についてはMicrosoft公式よりトライアル提供あり |
おすすめポイント |
● Windowsに無料で導入でき、追加コストを抑えられる |
RoboTANGOは国内開発のRPAツールで、「初心者でも扱える」「気軽に始められる」ことを重視しているのが特徴です。
「画面録画」機能により、パソコン上で操作するだけで、非エンジニアの方でも手軽にロボットを作成できます。
1つのライセンスで、複数PCで活用できるフローティングライセンスを標準で提供しており、効率的にロボットの開発が可能です。中小企業のバックオフィス業務や繁忙期対応にも適しており、実績も豊富です。
提供種類 | デスクトップ型 |
費用 | 月額6.5万円から(1か月単位で契約可能) |
無料トライアル | 無料トライアルあり(3週間) |
おすすめポイント |
● 国内開発のRPAで、日本企業の業務にフィットしやすい |
サーバ型RPAは業務を複数PCで集中管理し、大量処理や高いセキュリティ要件にも耐えられることが特徴です。ここではサーバ型RPAツールの中でも、注目を集めている3製品をご紹介します。
Blue Prismはイギリスで開発され、世界中の大企業で採用されているエンタープライズ向けRPAプラットフォームです。最大の強みは複数ロボットを集中管理できる点で、処理のスケジュール設定や負荷分散、稼働状況の可視化も標準搭載されています。
また、RPAにAIやBPM(ビジネスプロセスマネジメント)を組み合わせたインテリジェントオートメーションを推進できる点も評価されています。専門知識がなくてもGUI操作で開発でき、大規模かつ複雑な業務プロセスの自動化にも向いています。
セキュリティ面でもアクセス制御や監査ログなどに対応し、DX推進における本格導入用に適した選択肢です。
提供種類 | デスクトップ型、サーバ型、クラウド型 |
費用 | 弊社までお問い合わせください |
無料トライアル | 無料トライアルあり(最大30日間) |
おすすめポイント |
● 複数ロボットを集中管理でき、スケジュール設定や負荷分散も標準搭載 |
BizRobo!は、3,000社以上※で導入され、スモールスタートから全社展開まで幅広く対応するRPAソリューションです。オブジェクト認識を基にした安定したロボ開発が可能で、操作画面の変更にも柔軟に対応しやすいため、日々の保守・調整作業の手間を軽減しやすいのが特徴です。
1ライセンスで複数ロボット稼働が可能な柔軟なライセンス体系により、業務が増えるほど費用対効果が向上する設計です 。また、開発・運用支援体制が整っており、IT知識がなくても導入後に自走的に広げていける環境が整備されています。
※出典:オープン株式会社(https://rpa-technologies.com/)
提供種類 | デスクトップ型、サーバ型 |
費用 | 基本の料金体系は、年間サービス利用料 BizRobo! mini 90万円/年 BizRobo! Lite 120万円~/年 BizRobo! Basic 792万円/年 ※詳細はメーカーまでお問い合わせください |
無料トライアル | 無料トライアルあり(30日間) |
おすすめポイント |
● 3,000社以上で導入されている実績あり |
UiPathは世界実績トップクラスで、初心者から大企業まで幅広く使われています。個人用途なら無料の “Free” プラン、部門単位なら月額420ドル〜の “Pro”、企業向けには見積もり制の “Enterprise” が用意されています。
ドラッグ&ドロップでワークフローを組み立てられ、AI連携やOCRなど高度処理も視覚的に構築可能です。Orchestratorを使えば、リモート実行やスケジューリング、ガバナンス機能も活用でき、管理性も高いのが強みです。MicrosoftやGoogleなどの外部サービスとも統合しやすく、DX推進や全社展開にも適しています。
提供種類 | デスクトップ型、サーバ型、クラウド型 |
費用 | Free(個人向け)/Pro(月額420ドル〜)/Enterprise(見積もり制) |
無料トライアル | 無料トライアルあり(60日間) |
おすすめポイント |
● 世界中で広く導入されており、企業規模や用途を問わず利用可能 |
クラウド型RPAはインストール不要で即時利用でき、初期投資を抑えてスピーディに導入できるのが魅力です。
ここでは、国内外のクラウド型RPAツールから特に注目の3製品をご紹介します。
BizteX cobitは、完全日本語対応で現場担当者でも使いやすいSaaS型RPAです。アカウント・ロボットの数に制限はなく、1社全体で自由に利用できます。ブラウザ上で操作を組み立てる形式により、プログラミング不要で初心者でも直感的に業務フローを自動化できます。最短即日導入ができ、リアルタイムで機能改善があるため、常に最新環境で利用できる点も大きなメリットです。
またSaaSの利点を活かし、Google スプレッドシート連携やcsv/xlsの読み書きも得意で、営業・人事・会計など幅広い部門で活用されています。
提供種類 | クラウド型 |
費用 | メーカーへお問い合わせください |
無料トライアル | 無料トライアルあり(2週間) |
おすすめポイント |
● 完全日本語対応で、現場担当者でも扱いやすい設計 |
Automation Anywhereのクラウド版(Automation 360)は、AIを活用した高度な処理と柔軟なオートメーションを提供します。AIによる文書内容の抽出やプロセス発見機能など、複雑業務に対応する機能が豊富で、エンタープライズ環境に向いています 。ブラウザベースの開発環境により、リモートからでもBot構築ができ、世界中の主要クラウド(AWS・Azure・GCP)に対応している点も安心です。Community Editionの無料版も提供されており、初期導入や評価にも利用可能です。
提供種類 | デスクトップ型、サーバ型、クラウド型 |
費用 | メーカーへお問い合わせください |
無料トライアル | 無料トライアルあり (期間等はメーカーにお問い合わせください) |
おすすめポイント |
● AIによる文書抽出やプロセス発見など、高度な機能を搭載 |
AUTORO(オートロ)は、ノーコードでWeb上の操作をブラウザから視覚的に指示し、自動化できるクラウド型RPAです。
Chrome拡張やSaaSとの連携がスムーズで、ECサイトの受注処理、反社チェック、業務フローの自動化など、Web中心業務に強みがあります。定額制で提供されており、チャットサポートが迅速な点も安心です。
中小企業や現場起点で導入を進めたい現場担当者におすすめのツールです。
提供種類 | デスクトップ型、クラウド型 |
費用 | Lite 50,000円/月 Standard 100,000円/月 Pro 200,000円/月 |
無料トライアル | 無料トライアルあり(2週間) |
おすすめポイント |
● ノーコードでWeb操作を視覚的に指示でき、現場でも扱いやすい |
RPAには「デスクトップ型」「サーバ型」「クラウド型」の3タイプがあり、それぞれ異なる導入規模や活用シーンに適した特徴があります。
デスクトップ型は、1人または小規模チーム向けに最適化されており、現場担当者が自分のPCで直接自動化処理を組め、スモールスタートが簡単に行えるのが魅力です。注意点としては、PCごとの管理になるため、複数台で使う場合には運用負荷が高くなる点が挙げられます。
サーバ型は企業全体の自動化インフラとして向いており、大量処理や同時稼働、多拠点運用にも強みがあります。運用は中央管理型で安定していますが、導入コストやIT体制の整備が必要になるため、大規模導入に向いています。
クラウド型は初期導入がスムーズで、アップデートや保守はベンダー任せ。Web業務とAPI連携が得意で、スピーディな展開が可能です。ただし、インターネット依存やクラウドセキュリティ確認が欠かせません。
これからRPA導入を検討する際は、まず「業務目的」「対象範囲」「体制」「費用・スピード」「技術要件」の5点を整理することが、導入成功への近道です。
自社に最適なツール選びでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
ヒューマンリソシアではRPA導入から運用まで、包括的なサポートを提供しています。
【よくあるご質問】
Q. RPAにはどのような種類がありますか?
A: RPAには主に「デスクトップ型」「サーバ型」「クラウド型」の3種類があり、それぞれ導入規模や運用方法、コスト面で特徴が異なります。
Q. デスクトップ型RPAはどのような特徴がありますか?
A: 個々のパソコンにソフトウェアをインストールして利用するタイプで、そのPC内で行われる個人の作業を自動化するのが特徴です。
Q. デスクトップ型RPAのメリットは何ですか?
A: 導入コストが比較的安価で、専門知識がなくても現場の担当者が手軽に自動化を始められる点がメリットです。
Q. デスクトップ型RPAはどのような業務に向いていますか?
A: 個人や特定の部門のPCで完結する定型業務に向いています。例えば、Excelへのデータ入力、レポート作成、Webサイトからの情報収集といった作業に適しています。
Q. サーバ型RPAはどのような特徴がありますか?
A: 自社のサーバ上で多数のロボットを集中管理・運用するのが特徴です。高いセキュリティとガバナンス(統制)を維持しながら、大規模な自動化を実現できます。
Q. サーバ型RPAのメリットは何ですか?
A: 複数のロボットを同時に動かして大量の業務を安定して処理できる点や、部門を横断するような複雑な業務も自動化できる拡張性の高さがメリットです。
Q. サーバ型RPAはどのような業務に向いていますか?
A: 全社規模での導入や、基幹システムとの連携など、複数の部署が関わる大規模で複雑な業務プロセスの自動化に向いています。
Q. クラウド型RPAはどのような特徴がありますか?
A: インターネット経由でサービスとして提供されるため、自社でサーバを用意したりソフトウェアをインストールしたりする必要がないのが特徴です。
Q. クラウド型RPAのメリットは何ですか?
A: 初期費用を抑えて短期間で導入できる点です。また、システムの管理や更新はサービス提供者が行うため、自社の運用負荷を軽減できるメリットもあります。
Q. クラウド型RPAはどのような業務に向いていますか?
A: Webサイトからの情報収集や、複数のクラウドサービス(SaaS)間でデータを連携させるような、Web中心の業務に特に向いています。
Q. 自社に合ったRPAを選ぶには、どのような点を確認すればよいですか?
A: 「目的」「対象範囲」「体制」「費用・スピード」「技術要件」の5つのポイントをチェックし、自社の状況と照らし合わせながら選ぶことが重要です。
本コラム内容について
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※「BizteX cobit」は、株式会社BizteXの登録商標です。
※「UiPath®」は、UiPath社の米国およびその他の国における商標です。
※「Automation Anywhere®」は、Automation Anywhere, Inc.の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
※「Blue Prism®」は、Blue Prism Limitedの登録商標です。
※「BizRobo!」は、オープン株式会社の登録商標です。
※「Windows」「 Microsoft 365」「Power Automate」「Microsoft Power Automate for desktop」 は、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
※「RoboTANGO」は、スターティアレイズ株式会社の登録商標です。