──WinActor導入から社内浸透するまでの道のり
株式会社エイト日本技術開発様
本店を岡山に、本社を東京に置いて全国展開している 総合建設コンサルタント会社。特に、道路・橋梁部門 での優れた技術力が定評で、地球環境に配慮した社会 づくり、街づくりに貢献されています。 (従業員数:約1000名、うち技術者:約800名) 今回は、都市環境分野の環境部門で活用しているRPA の導入と活用事例をご紹介します。 |
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RPA導入のきっかけとなった、猛禽類調査の様子
AIを導入するために、たどり着いたのがRPA
――WinActorを導入したきっかけ・ご理由をお聞かせください。
三上氏 社内の若手社員から、「河川工事が現場環境に及ぼす影響を調査するために、周辺地域に生息する希少猛禽類オオタカをモニタリングしているのですが、その観察結果の分析にAIを使えませんか?」と相談を受けたことが、ことの発端でした。実際の作業内容を確認したところ、オオタカの巣を24時間観察して、巣への飛来状況や巣で何をしているかを調査するため、撮影した動画を一つ一つ手作業でダウンロードしていることがわかりました。そこで、動画の内容からオオタカの行動パターンを解析する部分はAIで行い、その前段階の作業である、AIの教師データ用の動画収集作業についてはRPAで自動化してみよう、ということを提案しました。 |
技術本部 EJイノベーション技術センター |
はじめの一歩は、徹底的な情報収集から
――RPA導入前に何から始めたのかをお聞かせください。
三上氏 もともとRPAやAI、BIといった新しいデジタルツールに興味をもっていたので、インターネットの情報から、RPAの社会的なニーズが高まっていることや、RPAが業務の自動化に使えることは知っていて、実際に使用したら面白そうだな、ということを漠然と感じていました。具体的には、2020年の夏ごろからは、RPA導入の具体的な記事を検索したり、セミナーにも参加するようになりました。様々な情報を見る中で、ローコード、ノーコードが最近の考え方であることや、RPAの他のツールとレベル感を比較して、WinActorが使いやすそうだと思うようになりました。
また、情報収集と並行して社内のRPA導入状況も確認しました。すでに、他の部署でヒューマンリソシアとは別の代理店から、WinActorを購入していることが分かり、そちらの代理店にお願いして、社内説明会を実施してもらいました。参加した一部の若手社員からは、効率化を期待する声もあがりましたが、他の多くの参加者にとっては、RPA導入時の作業に時間を割けないとか、どれくらいコストがかかってどれくらい効果が出るのかをイメージできなかったようで、結果として、導入に向けて動きだそうという機運にはなりませんでした。
そんな時にヒューマンリソシアを紹介され、サービス内容や他社事例などを聞かせてもらい、とりあえず、RPAでの効率化を明らかにするために、自分の部署でWinActorを導入していこうということになりました。