ウィンドウ識別名とは、操作対象画面を見分けるための識別情報一式の名称です。識別情報をウィンドウ識別ルールとして再設定することで、対象画面をWinActorで操作することができます。
しかし画面によっては、識別情報の「ウィンドウタイトル」が変わることが原因でエラーが発生します。今回はウィンドウ識別ルールの使い方と再設定方法について解説します。
ウィンドウ識別名とは、操作対象のアプリケーション画面を特定するための識別情報一式の名前です。
識別情報は、
・ウィンドウタイトル
・ウィンドウクラス名
・プロセス名
・ウィンドウサイズ
の4種類があります。
WinActorでは、4つの識別情報から操作対象のウィンドウを絞り込むことで操作を行うことができます。
ウィンドウの指定が必要なノード・ライブラリには、プロパティ画面に[ターゲット選択]ボタンがあります。
ターゲット選択ボタンをクリックし、対象のウィンドウをクリックして選択すると、ウィンドウ識別情報を取得することができます。
プロパティ画面で、同じ操作対象のウィンドウをターゲット選択しているはずなのに、複数のウィンドウ識別名を取得することがあります。似たようなウィンドウ識別名が増えると、ウィンドウ識別ルールを再設定するときに見分けにくく、設定に苦労することにつながります。必要最低限のウィンドウ識別情報に絞って保守管理しやすくするためにも、以下の点に注意しましょう。
ウィンドウの識別情報は、必ずしも毎回同じ情報であるとは限りません。
<例1>ターゲット選択時にウィンドウサイズが毎回異なる場合
同じようなウィンドウ識別名が増えていきます。(「ウィンドウ_1」「ウィンドウ_2」「ウィンドウ_3」……)
増えてしまった場合は、ウィンドウ識別ルールの設定条件を整備しましょう。
<例2>ウィンドウのタイトルが実行のたびに異なる場合
ウィンドウタイトル以外のウィンドウ識別情報が同一のため、シナリオを実行するたびにウィンドウ識別情報の修正が必要です。
ウィンドウタイトルの設定条件を緩めるには、ウィンドウ識別ルールの設定条件を整備しましょう。
ウィンドウ識別ルールとは、操作対象ウィンドウを見つけるための設定条件です。
識別ルールの項目は、
・識別情報
・識別方式
・文字列
・記録時情報
の4つの項目があります。
それぞれの項目は、設定条件の変更や削除が可能です。
画面上のフローチャート表示エリアのフローチャートツールバーにある[ウィンドウ識別ルール]ボタンを押下します。
ウィンドウ識別名を1種類にまとめるために「ウィンドウ識別ルールの集約」を行います。集約する手順は以下の通りです。
識別ルール通りに操作対象の画面が動作できない場合は、識別ルールを修正する必要があります。以下の手順で識別ルールを調整していきます。
ウィンドウ識別関連のエラーが発生した場合は、対象ウィンドウの識別ルールを確認し、問題がある場合は修正します。
まずは、ウィンドウ識別ルールが条件に合っていない可能性があります。ウィンドウ識別ルールを緩和してみましょう。または、識別時に画面が出現していなかったことが原因の可能性があります。この場合、画面が確実に出現するタイミングまで待機時間を入れていただくことで解決できます。
まずは、識別するタイミングで画面が出現していなかったことが原因として挙げられます。画面が確実に出現するタイミングまで待機時間を入れることで解決できます。
それでも解決しない場合は、ウィンドウ識別ルールが条件に合っていない場合が考えられるので、ウィンドウ識別ルールの緩和も行ってみましょう。
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では、以下のことが学べたかと思います。
上記情報を参考に、楽しいWinActor開発に着手いただければと思います!
効率的・効果的に開発を進めたい方や、RPAの活用・運用でお困りごとがある方は
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